「好き」と「嫌い」を自覚する
これも自分の内面を探る作業になるのですが、ホント、自分の本当の気持ちがつかめない時があります。「好きだ」と思っていたことを継続できなかったり、集中できなかったりで、いつまでも上達しなかったり、楽しめなかったりするのです。
上達には時間がかかるから、ということではなく、何か理由をつけてさぼったり、やってる最中に時間を気にしたり後回しにしたりして、いつまでも上達しないのです。そのくせ、「俺は○○が得意だ」「○○が趣味だ」なんて思ってたりするのです。そんな時は、いつまでも上達しない、浅いままの自分が嫌に思えたりします。
趣味・嗜好や得意分野も、齢を重ねるにつれて変わってきます。だから、それでも全然良いと思います。ただ無意識で、
「○○が好きだから、やらなくちゃ」
「得意だから、○○をやらなくちゃ」
となってるんじゃないか? と思うことが時々あるのです。
「どうしてそうなってるのか? 」
そう考えた時、それはたぶん、自分の見栄だったり、アイデンティティーを保とうとする気持ちがあるんだろうと思います。他者との関わりの中で、そういう自分でいることが大事なのでしょう。友人、知人、家族、職場など、相手から認識されている自分を続けることで、ある程度関係がスムーズに運びやすいからです。
多かれ少なかれ、これは誰でもそうだと思います。そうじゃないとアイデンティティは確立されませんから。
ゲームでも、レジャーでも、仕事でも、趣味でも、なんでも、今でも時間を忘れるくらい没頭できるなら、なにも問題ありません。
ただ、やってて「漠然と楽しめなくなっている感じ」があるようだったら、少し、趣味・嗜好・得意分野が変化してきたのかもしれません。
なかなか自分自身でそれを認めることは難しいことです。特に、一時期でも全身全霊をこめて夢中になったこと、熱中した度合いが強ければ強かったことほど、そうです。それを否定してしまうと、今までの自分が傾いてしまう気持ちになってしまいます。
でも、いいじゃないですか。
齢をとったんです。成長したんです。
社会も、周囲も、生活スタイルも変化したんです。
なにも全部捨てる必要はありません。一旦休憩させて、新たに芽生えた
「本心から好きなこと」
をやってみましょう。
探してみましょう。
今までの友人や家族や周囲を気にすることはないのです。
人生は短く、時は素早く過ぎ去っていきます。過去の自分と無理やり付き合うことはないのです。友人も家族も周囲も同じように変化してるのです。
好きなことに没頭できていれば、自然と笑顔も出ます。気分良い自分でいられます。周囲もきっと明るくなるでしょう(もちろん迷惑をかけない範囲ですが(笑))。人脈、才能、といった新しい発見を得ることができるかもしれません。
ホント、最近よく思います。
「ずっと、本当に好きなことをやろう!!」
と。