himawaritotane7's diary

日々思ったことを・・。

自分には自分の知らない自分がある

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「自分には自分の知らない自分がある」

もっと向上したいと思っていても、どうも上手くいかない・・・・。そう感じてる時は、まず自分自身を知ることが大切だと思います。
初めて動画撮影された自分の姿を見た時、初めて録音された自分の声を聴いた時、誰もが、自分が考えていた自分自身との違いに戸惑った経験があると思います。



この「自分には自分の知らない自分がある」という言葉は、故・野村克也さんが大事にしていた言葉だそうです。なかなか深い言葉です。

ある記事によると、野村監督は成績の落ちかけた移籍組の選手達を再生させることにも高い評価があり、野村再生工場とも言われていたのですが、インタビューで、このような趣旨のことをおっしゃっていたそうです。

「球が速くなければ、コントロールで勝負したらいい。なのに、そのための努力をしないわけです。要するに、努力の方向が間違っているんです。それをちょっと修正してやれば、結果は一気に変わる」
「考えず、ただ本能のままにやっていても結果は出ない。大事なのは、考え方なんです。」
と。




心理額でも「ジョハリの窓」という考え方があります。自分自身が見た自己と、他者から見た自己の情報を分析することで、次の4つに区分して自己を理解するというものです。
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①Open 自分も他人も知っている自分
②Blind 自分は知らないが他人は知っている自分
③Hidden 他人は知らないが自分は知っている自分
④Unknown 自分も他人も知らない自分

時に人は、「自分はそんな人間ではない」と反発しがちですが、本人は不本意でも、他人からは、そう思われている現実があるものです。

野村さんの話に例えると、
③「ピッチャーは球が速くないといけないし、俺はもっと速く投げれる」。そう思い込む自分がいるのに、周囲からは、②「球速はもう限界だろう。コントロールがわりかし良いのだから、そこをもっと伸ばしていけばよいのに」と思われている自分、両方がいるのです。
ケースバイケースでしょうが、そうやって切磋琢磨して行動・努力し、意見をぶつけ合って内側の窓枠を動かし、①のスペースを広げ、④を狭めていくことが、自分の可能性を広げていくのだそうです。




私はたいていの場合、人の意見に耳を傾け、客観的に自分を見つめ、「自分は他人から見るとこんな人間なんだ」と気付くことが、成長のヒントになると思います。

そして
「知らない自分を知り、足りないところに気付いて努力する」
そんな勇気があれば、もっともっと成長する。 そうすると、かたくなに球速ばかり追い求めた結果とは、大きく違った結果を得られるのではないでしょうか。


また、③自分しか知らない得意技をアピールするのも良い方法だと思います。他人からの意見を受け入れ、自分からもアピールをしていくことで、新たな挑戦が生まれ、どんどん④「自分も他人も知らない自分自身」が発掘され、開放的になっていくと思います。




どんなことでも、かたくなに否定せず、

「自分には自分の知らない自分がある」

そう思って自分の可能性に目を向けましょう!!