「時には残り時間を意識する」
年齢を重ねるにつれて、誰もが時間の経過が早く感じられるようになると思います。
この感覚は、10代の頃には、なかなか理解できませんが、20代以降の方々は多かれ少なかれ納得できるでしょう。
人は一般的に、年齢が若ければ若いほど、世の中への興味や好奇心を沢山持っていて、それらをどんどん体験・吸収しようと行動していきます。ですが、10代の頃ぐらいまでは、まだまだ経験値も浅いため、
「どれほどの労力を使うか?」
「どれほどの結果が得られるか?」
ということが感覚的にわからないので、とにかく集中して頑張り、全力で体験しようとします。そして、「大いに悩み」「大いに泣き」「大いに笑う」。
誰もが、程度の差こそあれ、20代以降に比べると、とても濃密な時間の過ごし方だったと感じているでしょう。そしてそれは「もうすぐ大人になる」「社会人になる」「今、この時間を大切にしなければ」という時間の制約を無意識に感じていたことも大きな一因だと思います。
年齢を重ねていくと、経験値や体験量が増え、時間的な縛りが少なくなるからでしょうか、段々と新しい刺激・ときめきが減ってきます。
とくに最近よく思うのは、「集中できない」「意識が散漫になってしまう」ことが多くなったということです。
これは自分が何かをやる時ばかりでなく、映画やテレビを見たり、スポーツ観戦したりする時でもそうです。どこかしら頭の中で「次の」「別の」刺激をさがしていたり、「今じゃなくてもいいか」などとする自分がいるのです。
意識はしていないのですが、心のどこかで、だいたいの予測が立てれてて、
「結果はだいたいこうだろう」
「ま~大体わかった。想定できる」
とする自分がいるのでしょう。そして今、この時を集中できない、楽しめていない自分がいるのでしょう。
これは生活全般も同じで、年齢を重ねるごとに、仕事、運動、趣味、恋愛など、へのアプローチも少しづつ控えめになっていき、結果を出すのが難しくなっていきます。
そして今、どれもに対して中途半端に対峙し、中途半端な結果にしかたどり着けていない自分、なんとなく生きてる自分がいるのです。
一念発起して、自分を変化させる・向上させるために何かにチャレンジするのは良い事です。それには年齢なんて関係ありません。でも、
本気で自分が理想とする結果を出したいと思うならば、
「集中できないといけません」
「情熱が湧かないといけません」
そして、
「時間は有限だ」
と、もっともっと意識すべきです。
10代の頃に「卒業」と「進路」を意識したように、
「いつまでにどれだけ結果を出し」
「その後はこうなりたい」と、
もっともっと強く思うべきです。
そうやって時には「残り時間を強く意識する」ことが集中力を高め、自分自身の結果や未来にも繋がっていくと思います。