「今だからこそ、好きなことを」
「現状を打破したい」「自分を向上させたい」そう思っても、簡単にはいかないことが多いです。運動してみたり、勉強してみたり、節制してみたり、・・・と、努力はしてみても、なかなか続かないで、気が付くと元の状態に戻ってしまう自分がいました。
その時は頑張ったつもりだったのですが、今考えてみてつくづく思うのは、
「自分が本当に成りたい状態は何か?」
ということと、真剣に対峙してこなかったということです。
誰しもが欲はあります。みんな自分なりの考えで、それを達成しようとしています。でも努力が継続できる人は、目先のことより、
「成りたい自分」
の状態が明確に頭の中に刻まれているような気がします。
例えば「プロ野球選手を目指す」として、
「ホームランを打ったり、三振を取ったりと、そんな華やかな場面ばかりが好きで、そこに立つ自分ばかりを思い描く人」と、
「本当に野球をやるのが楽しくて、勝つために色々と準備したり、練習したり、戦略を練ったりを苦に思わない。純粋に野球とずっと携わっていきたいと思う人」とでは、情熱や継続力に大きな差ができるでしょう。
もちろん、プロ野球選手は狭き門で、情熱や継続力だけでなれるものではありません。途中でほとんどの人が挫折し、あきらめるでしょう。
しかし、あきらめたとしても、目標は大いに達成されているように感じるのです。純粋に野球を楽しんで熱中できた人は、たとえ一時期その場を離れたとしても、いつかは草野球を続けたり、後輩を指導したり、応援団に入ったり、子供を野球場に連れて行ったり、と、好きな野球と多くの時間を過ごすでしょう。そして彼らの多くは、野球に携わった今までの時間に対して、後悔はしないでしょうし、幸福感をかんじていくのではないでしょうか。
「現状を変えたい」「自分をもっと向上させたい」ということは、突き詰めると、
「幸福感」
だと思うのです。その手段としての仕事だったり、趣味だったり、家庭だったり、だと思うのです。そう願うならば、何をどう変えたいのか、もっともっと具体的に自分に問うべきです。想像すべきです。
今までの時間は決して無駄ではありません。達成しなかったことで多くの学びを得たのです。達成できなかった大きな理由の一つは「継続」です。そして「継続」できなかった大きな理由の一つが、
「本当に好きなこと、自分が本当に成りたい状態が想像できていなかった」
と、そう思うのです。 もっともっと自分と対峙して、
「本当に好きなこと」
に時間を費やしていきたいと思っています。
今だからこそ、好きなことを
